大腸がん
症例2.
大腸がん切除3ヵ月後に急速に縦隔転移が出現してきた
大腸がん切除後TS-1 25mg(腎機能低下のため少量使用)を服用していましたが、3ヵ月後に縦隔腫瘍が見つかり大腸がんの転移とわかりました。ドセタキセル少量(週1回 40mg)を3回施行後、TS-1 25mg/日の再投与とともに高活性NK細胞療法を開始しました。3回目投与後のCT写真では、直径4cmあった転移腫瘍が著明に縮小していました(写真 1)。その後、治療を2週に1回つづけ計10回施行しましたが、この間、腫瘍は縮小したまま増大することはありませんでした。

この患者さんは大腸がん術後に大きな転移が現れましたが、少量の抗がん剤と高活性NK細胞療法で急速に腫瘍が縮小し非常に小さくなり維持しました。これはリンパ球と抗がん剤が相乗的に働き、それぞれの効果が高まった結果と思います。両者の併用で奏功率が高まること、また効果も早く現れることが考えられます。その後患者さんの経過が順調なこと、腎機能を守ることもあり、抗がん剤と免疫細胞療法を中止して様子を見ていましたが、残念ながらしばらくして再発しました。副作用に注意して少量の抗がん剤を継続し、あるいは1~2ヶ月に1回でも免疫細胞療法をつづけていれば、また違った結果になったかもしれません。






