がん免疫治療
高活性NK細胞療法
免疫細胞が、「がん」に対する免疫反応の過程を治療にうまく応用させたのが、がん免疫細胞療法です。現在「がん」の治療に用いられている免疫細胞は、Tリンパ球、NK(ナチュラルキラー)細胞、DC(Dendritic Cell、樹状細胞)などがあります。
これらの細胞は、患者様ご自身の血液にある細胞から増やします。患者様の血液を35cc採取します。血液中のリンパ球を分離し、最大限に増殖させ、さらに効果を高めます。高活性のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が含まれるリンパ球を点滴で投与します。1回の点滴は100 ccですので、30~40分で終了いたします。
概 要
NK細胞は末梢血リンパ球のうち5~15%を占めます。ウイルス感染細胞やがん細胞に対して、Tリンパ球のように樹状細胞から教育を受けることなく、攻撃することができます。NK細胞は非常に増えにくいことや、活性化分子と抑制性分子のバランスでがんを攻撃するかどうかが決まるなど、扱いにくい難点がありますが、最近の知見によって、がん治療に有望なリンパ球と位置づけられています。
当クリニックでは、このNK細胞を大量に増やすことはもとより、NK細胞を活性化、つまり、がん細胞を攻撃する機能を強化させます。NK細胞にCD3ゼータ鎖、ケモカイン受容体、TRAIL分子などをたくさん持つように刺激することで、がん細胞を見つける力が高まります。また、NKG2Dを持たせることによって、がん細胞を見つけた時にさらに活性化され、がん細胞を攻撃するようになります。
患者様ご自身のリンパ球を体外で活性化培養し、点滴で体内に戻す療法です。
点滴後、一過性の発熱を伴う方もいらっしゃいますが、副作用の心配はほとんどありません。
また、免疫細胞療法は、他のがん治療法と組み合わせることで、相乗効果と抗がん剤などによる副作用の軽減が期待できます。
問題点の解決
1980年代初め、アメリカ国立がんセンター(NCI)のローゼンバーグ博士らのグループは、がん患者から大量の採血を行い、そこからリンパ球を取り出し、高濃度のIL-2 (Interleukin-2)で刺激したLAK細胞(抗腫瘍効果を持つのはおもにNK細胞と考えられている)を大量のIL-2と共に点滴で戻す細胞免疫療法を開発しました。
しかし、このLAK療法には重要な問題点がありました。大量のIL-2による副作用もさることながら、投与細胞数、NK機能正常化、ケモカイン受容体、がん細胞攻撃分子がいずれもがんという強敵に向かうには十分ではなかったことです。
そこで、これらの弱点を解決したのが、私たちの高活性NK細胞療法です。






